身だしなみは最重要のビジネスマナー！

社会人にとって、身だしなみは最も重要かつ基本的なビジネスマナーの一つです。顧客と直接対面する営業職や販売職はもちろんですが、すべての職種・ポジションで身だしなみに注意をする必要があります。

とはいえ、特に新入社員の方にとっては「どのような身だしなみが適切なのか分からない」といった悩みもあるでしょう。この記事では、ビジネスパーソンとしての身だしなみの基本と、印象アップのためのポイントについて解説します。

身だしなみに気を遣うことは、ビジネスマナーの基本

ビジネスにおいて、第一印象は非常に重要です。
第一印象を決める要因としては、身だしなみ（服装、髪型、化粧、爪）、表情、姿勢、香り、声、話し方、態度などがあります。これらのなかでも、特に大切なのが身だしなみです。

スタンフォード大学のアンバディ教授が行なった実験調査によると、人は初対面の際の印象を2秒以内に決定しています。そして、第一印象は相手への信頼感や、自社に対するイメージに直結します。
したがって、一度相手が感じた第一印象を覆すのは簡単なことではありません。

適切な身だしなみをすることは、相手への敬意を示すとともに、自身の能力をアピールする武器にもなるため、一人前のビジネスパーソンとして、常に意識するようにしましょう。

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【男女別】身だしなみチェックリスト【ビジネスマナー】

ビジネスにおける身だしなみのポイントは、性別によって異なります。この章では、男性・女性それぞれの身だしなみのポイントを解説します。

男性の身だしなみのポイントは「清潔感」

男性の身だしなみのポイントを一言で表すと「清潔感」です。男性のなかには、身なりに無頓着な人も少なくありませんが、清潔感がないという印象を持たれてしまうと、相手に不快感を与えてしまいます。

清潔感を与える男性の身だしなみのポイントは、具体的には以下の通りです。
- スーツ
  
  スーツはシワがなく、体のサイズに合ったものを着用しましょう。
  また、ブランドもの、奇抜なデザインのものは、派手な印象を与えてしまうためNGです。
- シャツ
  
  シャツは、無地、ストライプ、チェックなどのシンプルなデザインのものがおすすめです。きれいにアイロン掛けした状態で着用しましょう。
  袖口や襟は汚れやすいので、こまめなチェックが必要です。また、裾はズボンの中に入れましょう。
- ネクタイ
  
  ネクタイも、ストライプ、チェックなどのシンプルで落ち着いたデザインのものを選びましょう。シャツとの組み合わせも大切です。
- 靴
  
  靴は、黒か紺のシンプルな革靴を着用しましょう。なお、靴の汚れは意外と目立つため、定期的に磨いてお手入れすることも忘れてはいけません。
- 靴下
  
  派手なものは避け、落ち着いた色のものを選びましょう。基本的には、スーツの色と同系色の黒か濃紺が無難でしょう。
- 髪、ひげ
  
  だらしない印象を与えないよう、定期的にカットするようにしましょう。また、スーツ着用の場合、肩に付いたフケはかなり目立つため、特に注意する必要があります。
  ひげは原則NGであるため、剃り残しにも注意しましょう。
女性の身だしなみのポイントは「上品さ」

女性の身だしなみのポイントは、「上品さ」です。女性の場合、おしゃれにばかり意識が向いてしまう傾向があるため、ビジネスの場であることを忘れず、華美になりすぎないよう注意しましょう。

具体的なポイントは、以下の通りです。
- スーツ・服装
  
  落ち着いたベーシックなデザインで、質の良いスーツを着用しましょう。新卒の方は、黒、紺、グレーなどのカラーが無難です。また女性の場合も、シワがなく、サイズの合ったスーツを着用しましょう。
  スカートの丈は、立った状態で膝が見え隠れする程度、座った状態で膝上10cm程度になる長さが無難です。
  
  スーツ以外を着る場合にも、肌の露出が多い服や、体の線が出やすい服を避け、フォーマルな印象を与えられる服装を意識してください。
- シャツ
  
  控えめなデザインで、しっかりとアイロン掛けされたシャツを着用しましょう。
- ストッキング
  
  肌色の無地のストッキングを着用しましょう。万が一伝線してしまった場合に備えて、予備を持っておくと安心です。
- 靴
  
  きちんと磨かれた、品のあるパンプスが理想です。歩きづらいピンヒールは、仕事に支障をきたす可能性もあるため、ふさわしくありません。
- メイク
  
  ノーメイクや派手なメイクは印象が良くないため、健康的で明るい印象を与えられるようなメイクを心がけましょう。
- 髪
  
  髪は仕事の邪魔にならないよう、まとめたりアップにしたりすると良いでしょう。
  ヘアカラーは、明るすぎると派手で品のない印象になってしまいます。会社で規定が設けられている場合も多いため、あらかじめ社内ルールを確認しておきましょう。
- 爪
  
  男性ほど短く切る必要はありませんが、清潔感を損なわないよう、十分に注意しましょう。
  また、ネイルをする場合には、控えめで落ち着いた色、デザインを選びます。

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ビジネスマナーは適切な身だしなみから

ビジネスマナーを考える際に、身だしなみは非常に重要なポイントです。一生懸命仕事に取り組んだとしても、初対面のわずかな時間で悪い印象を持たれてしまうと、評価も上がりにくくなります。今回紹介した服装のポイントを、ぜひチェックリストとして活用ください。

また、身だしなみと併せて、名刺交換の際などの「立ち居振る舞い」についても意識すると、さらに印象アップにつながります。名刺交換の基本マナーについては、下記のページで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
- 名刺交換のマナーとは？イレギュラー時の対応方法もあわせて解説！
- 「できる人」の名刺交換術！基本マナー、上手なコミュニケーション例などを紹介